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(2015年7月より不定期掲載)
日本と韓国の裏側で暗躍する秘密情報機関JBI…
そこに所属する、二人のダメ局員ヨタ話。
★コードネーム 《 サイゴウ 》 …仕事にうんざりの中堅。そろそろ、引退か?
☆コードネーム 《 サカモト 》 … まだ、ちょっとだけフレッシュな人だが、最近バテ気味

韓国映画の箱

(星取り評について)
(★★★★ … よくも悪くも価値ある作品)
(★★★ … とりあえずお薦め)
(★★ … 劇場で観てもまあ、いいか)
(★ … DVDレンタル他、TVで十分)
(+1/2★ … ちょっとオマケ)
(-★ … 論外)
(★?…採点不可能)

『スットグ』(2012)★ [韓国映画]

原題
『숫호구』(※)
(※)「숫」=「純な」、「호구」=「愚鈍で要領の悪い奴」
(2012)
(韓国一般公開 2014年8月7日)

英語題名
『Super Virgin』

日本語訳題名
『純情ダメ男』

勝手に題名を付けてみました
『破廉恥アバタープロジェクト』

movie_image3.jpg

(STORY)

ウォンジュン(=ペク・スンギ)は純朴な性格の善人だが、恋にも仕事にもお金にも縁遠く、劣等感と絶望の毎日を送っていた。
仕事を探しても見つからず、周りの女性は彼を全く相手にしない。

そんなある日、近所のカフェ兼古本屋で働くチナ(=パク・チナ)に一目惚れ、思い切って店に入る。
チナは決してウォンジュンを邪険に扱わなかったが、彼にとって、それ以上彼女に近づくすべはなかった。

同じ頃、古ぼけたビルの一角で、貧しい博士(=チョ・ハンチョル)とセクシーな助手ジュジュ(=シン・エジュ)が、人間と見分けがつかないアンドロイドに生きている人の意識を乗せて、アバターとして動かす研究を行っていた。
だが、あまりにもお金がないので、博士の妻は空腹で気が狂いかけている有様。

自分の研究成果を証明すべく、博士はウォンジュを騙して人体実験に使うが、見事大成功してしまう。
女性の匂いを遠くから嗅ぎつけ、話しかければすぐベッドインという、理想のアバターを手に入れたウォンジュは早速、チナに接近する。

ほどなく、二人は相思相愛に陥るが、生真面目なウォンジュはニセの自分がチナを騙しているという事実に呵責を覚え、苦しみ始める。

やがて、元の自分に戻るか、アバターの姿で生きるか、究極の決断を迫られることになるが。


サイゴウ
「のっけから目立つポスターなので、街でこれを見かけて【なんじゃ、これは!?】って、思わずスマホ撮りした人も意外と多かったと思うんだけど、まあ、それだけの作品かな」

サカモト
「【ポスターだけが秀逸】という具体例かもしれませんね。ちなみに、オカマやゲイをテーマにした内容かと思っていたのですけど、全然違いました」

サイゴウ
「三十過ぎて無職の童貞男が惚れた女に身を焦がす話だから、割りとオーソドックスなネタ。一応、設定はSF風になっているけど、あくまでも【SF風】。これを【韓国SFの現在形】だと思って観てはいけない…というか、この情けないセンスが【韓国SFの現在形】の現実だったりして」

サカモト
「【SF映画】という視点で考察すれば、韓国における【SF映画の状況】だとか、その【社会的認知度】は日本の過去四十年以前に近いのかもしれませんね。最近インディーズ系ではどういう訳か、SFネタが増えているのですけど、そこには【ギミックだけならべればOK、これはSFさ!】みたいな誤解が根底にあるような気もします。『タイム・クライム(=原題『열한시』)』は、そこら辺、韓国映画には珍しく、ブロックバスターで真面目にSFやろうとしていたSF映画でしたが…」

サイゴウ
「『タイム・クライム』って、【活字SF】の匂いがする韓国では稀なSF系作品だったけど、韓国映画はメジャーだろうがインディーズだろうが、好きなマンガや映画、アニメなんかへのリスペクトを狙ったら、とりあえず【SFモドキが出来ちゃいました】みたいな作品の方が圧倒的に多い。今回もそんな感じかな?だけど、この映画を作った連中は格別【SF映画】を狙ったわけじゃなくて、ただ、まわりが勝手に【SF映画】と解釈しているだけのような気がする」

サカモト
「一応、バカ系コメディ路線に則っていますけど、根っ子は極めて真面目な人間ドラマであり、韓国社会を告発するかのような【青春残酷物語】の面もあると思います。最後はハッピーエンドではない終わり方ですし、主人公のウォンジュンが他力本願で好きな女性の愛を得ることに対して、大きな呵責を覚えてしまうところなんかは、作品の【生真面目さ】を象徴していたと思います」

サイゴウ
「でも、それがまた、この映画の退屈で貧困な部分だったことも確かだ。ウォンジュンが仕事にも女にも運にも恵まれず、生きてゆくことに悩むさまには切実さがあるんだけど、まるで中二病のオッサンみたいだし、それを延々と浪花節でやるから、同情できない。例えバカ映画であっても、きちんと【年齢相応のキャラクターを描けよ】といいたい」

サカモト
「そこら辺は韓国と日本の考え方の差、違いみたいなものもあるとは思いますけどね」

サイゴウ
「コメディにしなかった方がよかったんじゃないかな…」

サカモト
「でも、古いコントが許せる人なら笑える部分もありましたけどね」

サイゴウ
「主人公一家が黙々と食事をしているだけなのに、会話が成立している様子だとか、ウォンジュンがセックスしたくて、友達に化けてやろうとするシーンなんかはベタだけど結構笑えたかもな。怪しい博士の研究室もチープな美術が冴えていて、笑いのツボは外していなんだけど、全部一発芸でオシマイなんだよ。だから、一瞬は笑えるけど、それがダラダラ続くので、その後に十倍の退屈が待ち受けている」

サカモト
「【面白味】が作り手側の内で完結してしまって、観客に伝わっていないのかもしれません。最後のNG集を観ているとそういう気がします」

サイゴウ
「とにかく、低予算のアマチュア映画丸出し。それが妙なパワーになっていればいいんだけど、そうでもなくて、観客から【金を返せ!】と迫られても弁明できないよな」

サカモト
「主演・監督・脚本に編集、そしておそらくプロデュースもやっているのではないかと思われるペク・スンギ自身は演技も上手ですし、キャラも立っているんですけど、本業は映画関係ではなくて、美術系教師というのは本当なのですかね?映画監督よりも俳優やった方が向いている人かもしれません」

サイゴウ
「フェイスブックなんかには、それらしき経歴が書いてはあるな。ただ、自分のクリエィティブをやるために他の仕事をやっている人は韓国でも珍しくないから、そういう系統の人なんじゃないかな?」

サカモト
「他のキャスティングは本当につまらない面々なのですが、ちょっとだけ光っていたのがアバター役のソン・イヨン。演出がうまくはまった部分も大きいのですけど、なかなか表現力があって上手いです。今まで見たことも聞いたこともない俳優ですが…」

サイゴウ
「博士役のチョ・ハンチョル以外は実質アマチュアばかりじゃないのか?他の脇役なんて演技以前の問題だったりする。それもまた、この映画が内輪受けで完結してしまった印象の映画になってしまった原因かもね。こういうインディーズでは無名の出演者が後で大出世して、お宝になることもあるんだけど」

サカモト
「そういう点は、インディーズ映画を製作する困難さがよく分かる作品だったのかもしれません」

サイゴウ
「結局、作品の持つ【面白さの密度】って、高い、安いという製作費だけの問題じゃない、ってことなんだけど、今回は分不相応に風呂敷を広げすぎた、って感じだったな」

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