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(2015年7月より不定期掲載)
日本と韓国の裏側で暗躍する秘密情報機関JBI…
そこに所属する、二人のダメ局員ヨタ話。
★コードネーム 《 サイゴウ 》 …仕事にうんざりの中堅。そろそろ、引退か?
☆コードネーム 《 サカモト 》 … まだ、ちょっとだけフレッシュな人だが、最近バテ気味

韓国映画の箱

(星取り評について)
(★★★★ … よくも悪くも価値ある作品)
(★★★ … とりあえずお薦め)
(★★ … 劇場で観てもまあ、いいか)
(★ … DVDレンタル他、TVで十分)
(+1/2★ … ちょっとオマケ)
(-★ … 論外)
(★?…採点不可能)

『インサイダーズ/内部者たち ジ・オリジナル』(2015)★★ [韓国映画]

原題
『내부자들 디오리지널』
(2015)
★★
(韓国一般公開 2016年12月31日)

英語題名
『Inside Men The Original』

日本語訳題名
『内部者たち ジ・オリジナル』

130分版日本公開時題名
『インサイダーズ/内部者たち』
(日本一般公開 2015年3月11日)

INS_image.jpg
韓国で2015年11月19日に公開された『내부자들디』(130分)ではなく、延長版180分の『~오리지널』について記載しています。
(STORY)

大統領最有力候補と目される政治家チャン・ピル(=イ・ギョンヨン)と大手財閥オ会長(=キム・ホンパ)の間で不正取引が行われており、それを韓国最大手新聞社局長イ・ガンヒ(=ペク・ユンシク)の情報操作で世間の目を欺いていた事実が、突如、無名のヤクザによる記者会見で明らかにされた。
彼は、これみよがしに義手を外し、権力者たちの悪辣ぶりを訴える。

そのヤクザの名は、自称・芸能プロダクション社長のアン・サング(=イ・ビョンホン)だ。

サングは一介のチンピラから身を起こし、政財界の性接待に女性たちを斡旋して利益を得ていたが、サングを慕う事務所の女優チュ・ウネ(=イ・エル)を使って得た情報を盾に、ピルたちを脅迫したことから、財閥の秘密エージェント、パク課長(=チョ・ジェウン)に拉致され、麻酔なしで片手首をノコギリで切断、薬漬けの廃人にされたのだった。

復讐に燃えるサングは一時身を潜めていたが、検察庁の鼻つまみ者で武闘派の検事ウ・チャンフン(=チョ・スンウ)と手を組み、チャン議員とオ会長、イ局長への報復を企んだのである。

だが、チャン・ピルら三人は、その程度で揺らがなかった。

イ局長はサングたちの隙を突き、自紙を使って世論操作を行い、マスコミの関心を封じてしまい、検察庁の勅命も部長検事(=정만식)らの世間に向けたポーズにしか過ぎなかったことが明らかになる。

サングは秘密エージェントから再び命を狙われ、ウネは彼を庇って消されてしまう。
チャンフンも、田舎に住む父親(=ナム・イルオ)の安全を脅迫され、事件から手を引くことを余儀なくされる。

こうして世紀の大スキャンダルは、世間から抹殺されて、忘れられてしまうかのように見えたが…

敵対する立場でありながら、闘いの中で次第に同士関係を築いてゆく、サングとチャンフン。
追い詰められた男二人の再リベンジが始まる。


サイゴウ
「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の派手な国際マーケティングを差し置いて、2015年末の韓国における映画興行を制したのが、まあ、この作品だったのかな?まず、11月に通常の130分版が公開され、その後、ロングヴァージョンの180分版が公開されたワケなんだけど、両ヴァージョンともちゃんと客が入っていたので、かなり注目されていたんだろう。だけど、なんかズルいやり方だよな。それに、この作品って、ある思惑を持った連中が、映画という手段で、敵対する特定個人への攻撃と世論操作を画策したように見えなくもない。そのことで誰が一番得するのかは知らないけど、そういう暗黒面を持った映画でもあることを、観客としては疑問の目を持って観るべきでもあるんじゃないだろうか?」

サカモト
「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の韓国における反応については、想定内でしょうね。韓国の配給がもっとスムーズに出来れば、もう少し動員数(※)は行ったとは思いますが…『インサイダーズ/内部者たち』については、130分版が約700万人、180分版が約200万人、合計900万人超えの観客動員数ですから、商売としては大したものですが、二つのヴァージョンを連続公開するという姑息な方法を取らないと、投資者に提示した数字を見込めなかった、ということなのかもしれませんよ。ここ最近、韓国では1000万人行かないとダメ、みたいな雰囲気がありますけど、本来なら『インサイダーズ/内部者たち』は、500~600万人動員程度のヒットが妥当な内容だったと思います。でも、李明博政権以降の韓国は、とにかく権力者や金持ちに対する庶民の怒りと妬みが蔓延していますから、軽薄な浮遊客層向けの映画として、うまく需要に嵌ったのかもしれません」
(※)毎度おなじみ、KOFICの資料によれば、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の観客動員数は3,273,854人となっている。

サイゴウ
「今の韓国、特に若い層は社会主義を口先では馬鹿にしている割に、自覚しない内に過激な左派に取り込まれて【左寄り】なって来ているんじゃないかと思うんだけど、そういった韓国社会の【灯台元暗し】な部分を、映画界のあざとい商売人が上手に利用して、純朴な観客たちをカモにするという構図が出来ているんじゃないのか?」

サカモト
「でも、私の周りでは誰も観ていませんでしたけどね。良識を持った韓国の大人たちにとっては、それほど魅力のある映画ではなかったのかもしれません。それに主演が主演なので、コアな映画ファン層に敬遠されていたのではないでしょうか?」

サイゴウ
「映画における露骨な特定個人の中傷誹謗ネタについては、まあ、韓国の伝統かもしれず、韓国人にとってはごく当たり前の事なんだろうけどな。2012年に韓国で公開された『26년』でも、全斗煥元大統領への悪意に満ちたイジクリは笑っちゃうくらい酷かったけど、衝撃的なラストが秀逸だったのでファンタジーとして済ませられた。だけど、『内部者たち/インサイダーズ』の方は、2013年に公開された盧武鉉先生バンザイな『변호인』同様、全く笑えなかった。今回は朴槿恵政権の裏にいると噂のボスキャラ連中を批判しているようにも見えるんだけど、あまりにも剣呑だよ。これって色んな意味でヤバくないか?体制批判は大切だけど、これじゃネットの中傷誹謗と同じ。近い内に安倍晋三や産経の元ソウル支局長をモデルにした人物が登場してコテンパにされる、【日本と日本人をやっつけろ!】映画が作られるんじゃないのか?」

サカモト
「日本の作品に例えるならば、『仁義なき戦い』から始まった実録ヤクザ物を、現役の経済人や政治家、マスコミ人を使ってやっているようなものでしょうからね。【表現の自由度が高い】という見方も出来ますが、だからといって、韓国映画が日本映画よりも、どこまで【言論、表現の自由】に対して忠実なのかは、やはり疑問ですけどね…」

サイゴウ
「韓国内の稚拙な不満分子につけ込んだ商品と言われても仕方ないよな。『内部者たち/インサイダーズ』のような作品がヒットすることで、それが別の権力者を利することになるかもしれない事を、やっぱり忘れちゃいけない。もちろん、映画のモデルになった誰かさんたちを庇護するつもりも全く無いけど…」

サカモト
「私は韓国の知人に、【またこんな映画がヒットして、韓国はしょうもないなぁ】なんて嫌味を言ったところ、彼は【韓国は昔から権力者の横暴が酷いので、こういう映画が娯楽になってしまうんですよ】って、苦笑していましたけどね」

サイゴウ
「それもまた、【まともな韓国】のリアルな側面なんだけど、日本じゃ、そういう話って、中々わかってもらえなかったりする。【嫌韓】叫びながら日本人の【韓国化】が進んでいるようで怖い」

サカモト
「とりあえず、この『インサイダーズ/内部者たち ジ・オリジナル』については、長くて複雑な内容にも関わらず、無駄な展開のない分かり易い語り口で、三時間全く退屈しませんでしたし、娯楽作品の定石に忠実な映画だったとは思うのですが、後世に残るかと問われれば、それは【ない】作品でもあったと思います」

サイゴウ
「悪く言えば、ブロックバスターにありがちな時流に乗っただけの【使い捨て映画】の見本かもな。でも、政治絡みの話をお子様にも共感できそうなテイストで仕上げた点だけは、高く評価すべきなのかな?仮に日本でこういう内容の映画を作ったら、えらく退屈で排他的、重いだけの憂鬱な内容になりそうだ。観客も、ジイさんばかりみたいな…韓国だから成り立ったような映画」

サカモト
「出演俳優については一見豪華、ビッグネームを揃えているように見えますが、なんだか、これも微妙でしたよね」

サイゴウ
「イ・ビョンホンとチョ・スンウのW主演って、【今だから出来た】キャスティングだよな。二人とも【過去のスター】になりつつあり、以前のような影響力が既に無くなってしまったので、妥協して共演を引き受けたようにしか、オレには見えなかったよ。この作品で本当のスターと言える存在は、やはりペク・ユンシクだけじゃないのか?イ・ビョンホンとチョ・スンウという【大スター】が、今後果たして彼のレベルまで行けるかどうか、怪しいと思っているのはオレだけじゃないはずだ」

サカモト
「でも、イ・ビョンホンは完全に弾けた役でしたから、【仕事の選択肢が随分変わったな】とは思いましたよ。チョ・スンウの方は演技下手なまま、オッさんになってしまって、俳優として隘路に嵌った感アリアリですが、まあ、お爺さんになるまで、それで逃げ切るのもあり、かと…」

サイゴウ
「イ・ビョンホンはホント、笑わせてくれたよな。【イ・ビョンホンがチェ・ミンスになっちゃった!】って感じで。でも、よーく考えてみれば、イ・ビョンホンって、チェ・ミンスの後継者に一番ふさわしい俳優だったのでは?」

サカモト
「今思えば、TVドラマ『白夜』での共演が偶然とは思えなかったりします」

サイゴウ
「でも、イ・ビョンホンには、こういう異常な路線をもっと演じて欲しいと思うよ。彼は日本で【正統派二枚目の美形】みたいな感じでばかり祭り上げられているけど、元々はルックスと個性が相反する【変キャラ】俳優として魅力があったと思う。出演する映画の基準も昔から変だし。多分、彼的にはステレオな二枚目スターとして、世間に決めつけて欲しくないという思惑があったんじゃないか?」

サカモト
「ちょっと古い表現になりますが、イ・ビョンホンって、良い意味で【猟奇的】な俳優だと思うのですよ。そこら辺、日本ではきちんと評価されていない…というか、それを語ることが封じられている気がします」

サイゴウ
「チェ・ミンスもかなり【変な俳優】だけど、演技は上手いし、無二の個性だし、カッコいい。現場じゃ嫌がられるタイプかもしれないけど、男優の【外貨向けユルユル化】が進む今の韓国映画界では、チェ・ミンスみたいな昔ながらの【厄介なタイプ】はやはり必要でもあって、イ・ビョンホンがそれを継承できるとしたら、良いことだと思うんだけどねぇ」

サカモト
「イ・ビョンホンが今後、極端な性格俳優路線で行くのか否かは全く分かりませんけど、今回はそれを予感させる、ひどい崩れ方だったと思います」

サイゴウ
「日本の映画業界が『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』一色で踊らされていた時期、【我関せず】的に『内部者たち/インサイダーズ』が韓国でヒットしていたことについては、やっぱり注目すべきことだったのかな??彼の国も映画に関してはガラパゴス、いつも【グローバリズム】の矛盾を体現しているよな」

サカモト
「それが果たして良い事なのか悪いことなのか、残念ながら我々には分かりませんけどね…」


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