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(2015年7月より不定期掲載)
日本と韓国の裏側で暗躍する秘密情報機関JBI…
そこに所属する、二人のダメ局員ヨタ話。
★コードネーム 《 サイゴウ 》 …仕事にうんざりの中堅。そろそろ、引退か?
☆コードネーム 《 サカモト 》 … まだ、ちょっとだけフレッシュな人だが、最近バテ気味

韓国映画の箱

(星取り評について)
(★★★★ … よくも悪くも価値ある作品)
(★★★ … とりあえずお薦め)
(★★ … 劇場で観てもまあ、いいか)
(★ … DVDレンタル他、TVで十分)
(+1/2★ … ちょっとオマケ)
(-★ … 論外)
(★?…採点不可能)

『ひと夏のファンタジア』(2014)★★ [韓国映画]

原題
『한여름의 판타지아』
(2014)
★★
(韓国一般公開 2015年 6月11日)

英語題名
『A Midsummer's Fantasia』

日本公開時題名
『ひと夏のファンタジア』
(2016年より日本で順次上映中)

hann1.jpg

(STORY)

(第一部/モノクローム)
奈良県山にある五條市。
歴史ある古い街だが、過疎化を免れず、昼間でも人影はまばらだ。

ここで映画を撮ろうと画策する映画監督キム・テフン(=イム・ヒョングク) は、助監督兼日本語通訳のパク・ミジョン(=キム・セビョク)を連れて、街とそこで暮らす人々、五條市の歴史について取材を始める。

市の観光課に勤務する男性職員ユウスケ(=岩瀬亮)案内の元、様々な人々にインタビューを重ねて、メモを取るテフンとミジョン。

ユウスケの話によれば、韓国人がこの街にやって来たのは、今回が二度目で珍しい事だと言う。
だが、ユウスケは地元出身ではなく、東京から移住した人間だ。

韓国に帰る前夜、不思議な夢で目覚めたテフンは、五條の夜空を見つめ続ける…

(第二部/カラー)
真夏の五條市に、韓国人女性(=キム・セビョク)が独り、ふらりと訪れる。

駅の案内所で道順を訪ねている彼女に、一人の日本人男性(=岩瀬亮)がやって来て話しかける。
彼は地元で農家を営んでおり、柿を生産しているという。

宿まで送ると申し出てつきまとい、自分が作っている干し柿菓子を嫌がる彼女に押し付け、「街を案内する」と言い残し去ってゆくが、それが異常にしつこいアプローチの始まりだった。

彼女は、韓国でプライベートな問題を抱えており、放って置いて欲しかったが、あまりにしつこい男の攻勢に負けて、翌日、五條の街を一緒にぶらぶらすることになる。

彼女が帰国する前日、男は彼女に想いを打ち明け、二人は長いくちづけを交わす…

現実と夢が混沌と並列する空間に迷い込んだ韓国人が体験する、真夏の幻想劇。

サイゴウ
「娯楽作とは程遠い、作家性バリバリの退屈作だけど、決して悪くない。一応、日韓合作だけど、クリエイターの交流から生まれた無欲さが感じられる、心地いい映画だ」

サカモト
「【日韓合作の原点】に戻った作品かもしれませんね。日本と韓国が一緒に作るならば、こういう、いい意味で【分かりにくい】物語が主流であるべきだったのかもしれません。本来ならば…」

サイゴウ
「ただ、商売にはならないし、金を落とさないから、映画を投資対象としか見ない人には、理解されないだろうな。だから、今時分こういう【日韓合作】がちゃんと形になって公開まで漕ぎ着けたことは、奇跡に近かったのでは?」

サカモト
「奈良の五條市が舞台になっていることについては、【なんで?】と言う人もいるでしょうが、映画の成り立ちを思えば、これは一種の【導き】であり、【運命】だったと思います。五條市である必然性がどこにあるのか、と聞かれたら、【大人の事情でしょう】としか、私的には答えられませんけど…」

サイゴウ
「でも、インディーズ作品、特に海外との合作って、【偶然】や【運命】に【必然】が導かれて成り立つモンじゃないのかな?奈良国際映画祭がなければ、五條市を舞台にした韓国映画なんて、永久に作られなかっただろう。それに、チャン・ゴンジェ監督としては、【異郷・五條市】はインスピレーションが湧く街だったんじゃないのかな」

サカモト
「【奈良県の五條市】と言ったら、ほとんどの韓国人には何のことやら分からないでしょうし、ああいう古い街が京都と奈良以外、日本に存在する事自体、彼らにとっては想像外の驚きだったりしますからね」

サイゴウ
「でも、五條市についての知識はオレも似たようなもんだから、そこら辺はあんまり言えないけどな」

サカモト
「最近は情報がマルチで簡単に入りますし、日本にコアな目的でやって来る韓国人も増えているので、めちゃくちゃなことを偉そうに言う人は昔より少なくなりましたけど、まだまだ、日本そのもののイメージがえらく偏っていますから、【奈良】までは何となく分かっても、【五條市】って言われたら、全くイメージが湧かない人がほとんどだったと思いますよ。それ故、逆説的な新しい視点で、五條市を舞台にした作品が撮れたのではないかと…」

サイゴウ
「五條市について【全くイメージが湧かない】って、オレもそうだよ。ただ、韓国でも地方の街をぶらぶら歩いていると、ごく普通の街の風景が、やたらファンタスティックに見えて、【ここで映画を撮りたいなぁ】と思うことはよくある。基本的には韓国の田舎町も日本のそれと大差ないんだけど、空気感とか陽の光とか、匂いとかが五感を刺激するんだよな。今回の作品も、そういう感覚から生まれた映画だったんじゃないだろうか?」

サカモト
「柿農家の日本人青年が韓国からやって来た女性に街をダラダラ案内するシーンがありますけど、あそこら辺はその【五感を刺激する】感覚から生まれたであろう、名シーンだったと思います。一見大したことのないシーンですが、妙なデジャブ感に満ちている」

サイゴウ
「でも、案内する日本人青年は変質者みたいで気持ち悪かったけどな。相手の韓国人女性も形式的に日本語しゃべっているだけだし、可愛くもないし美人でもないし…オレはこの二人のキャラがあまり好きじゃない。でも、真摯で紳士な韓国人監督が街をうろうろするシーンはいいよね。あそこら辺、ちょっと共感できる。五條市は古い土地柄か、立派な木造建築がビシッと並んでいたりするんだけど、人が全然いない。でも、荒廃しているワケでもなく、モノクロにするだけで非現実感が漂っていたりして、それがタルコフスキーの『ストーカー』やゴダールの『アルファビル』を、どことなく連想させた」

サカモト
「画面に漂う五條市の持つ【奇妙感】というか、【オルタネイティブな感覚】が、チャン・ゴンジェ監督の狙いだったのか、ああなっちゃったのかは分かりませんけど、ちょっと、注目かもしれません。今までの日韓合作では見なかった感性だと思います」

サイゴウ
「銭と政治が目的の合作じゃ、出来なかった感覚だろう。オレ的には【今頃、日韓合作映画なんてやっても意味ない】と思っていたんだけど、こういう作品に出会うと、【インディーズならば、まだちょっとだけ可能性があるのかもしれないな】なんて、期待しちゃったりもする…といっても、そういう映画は仮に作っても概して陽の目を見ないだろうけどね」

サカモト
「でも、その【陽の目を観なくてもいいじゃないか】という志が、【韓流ブーム騒動】以降の日韓合作では、一番失われてしまったものだと思うのですよ。もちろん、映画も商売、売り物ですから、利益が出ないことを続けることは出来ませんけど、今回のように【天然な無欲さ】を感じられる日韓合作が時折出てくるようになれば、ちょっとだけ、これから面白くなりそうな気も…?」

サイゴウ
「【それもどうかな?】だけどな。オレ的には韓国映画界は当分の間、日本を無視して作品を作るべきだし、日本側も出資なんか止めて、距離を置くべきだと思う。そういう【関係が切れた時期】を一度経てこそ、汚いプロパガンダに満ちた日韓合作から脱することが出来ると思うんだが。【日韓友好】だとか【未来志向】だとか【歴史認識】だとか、そういう腐った匂いがする限り、【日本と韓国は合作なんて、やめちまえ!】というのがオレの本音なのよね」

サカモト
「韓国映画も長年、マイナーかつ【ガラパゴス】だったから、今までやって来られたのかもしれませんし…」

サイゴウ
「もっとも、そんなことを自己陶酔している韓国の一部連中に言っても、【我々は日本とは違う】って、鼻先で笑われるだけだろう。でも、【ガラパゴス】ってことは悪いことばかりじゃないし、【グローバル化】なんて言葉にすぐ踊らされる奴らに、素敵な映画は作れないと思うよ」

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